アメリカの経済事情 3
86、87年のドル安の下にアジアNICs(韓国、台湾、香港、シンガポール)の経済は輸出の急増から急拡大しました。
輸出の内訳も対米輸出が高水準で推移する一方、従来比較的低い伸びにとどまっていた対日輸出も大幅に増加し、また、比重は低いもののアジアNICs間の貿易も拡大しつつあります。
しかし、対米貿易黒字に代表されるようにアジアNICs側の貿易黒字の拡大は、先進国との間で貿易摩擦を顕在化させることとなりました。
こうして、アメリカを始めとする先進国から為替の切り上げ、市場開放等の要求を招くこととなったのです。
アジアNICsは、各々自らの国際収支の状況や産業構造を踏まえた上で、また、自らの発展と輸出の拡大が不可分であることを再認識した上で、こうした対外不均衡への対応が迫られているのです。
ドル安下でのアジアNICsの輸出の急増を概観した上で、強まる対外圧力への現在の対応を紹介します。
さらに、アジアNICsの発展における輸出の意味を再検討した上で、今後のアジアNICsの拡大均衡へ向けての対応を考えることにします。