アメリカの経済事情 6
アジアNICsの輸出増加には、従来から労働コストが安価であったこと。
また、早くから工業化に着手し工業製品の輸出基盤がある程度整備されていたこと等がありますが、86年以降の急増の要因としてはドル安(=NICs通貨安)が直接に働いています。
アジアNICsの通貨は概ねドルに実体上ペッグしていることから、ドル安は対円・欧州通貨ではアジアNICs
通貨の大幅な下落を意味しており、アジアNICs製品の価格競争力を強化しました。
しかし87年に入ってアジアNICsの通貨にはやや変化がみられます。
韓国、香港、シンガポールの通貨が対ドルレートで依然として小幅な上昇ないしは横ばいであるのに比べ、新台湾元の対ドルレートは87年1~3月期から10~12月期にかけて18.4%。
また、87年1~3月期から88年1~3月期では22.1%上昇しました。
台湾の輸出も87年末から鈍化してきています。