プロジェクターはレンタル出来る!
わたしがプロジェクター レンタルで観たい映画・・・
それは『午後の遺言状』です。
大女優・蓉子、その山荘を管理する主婦・豊子、演劇仲間で痴呆症の登美江という女性たちの人間模様を中心に、新藤監督が生涯のテーマとした「老いとは何か」を問いかけるドラマ。
愛妻・乙羽信子との愛の記録であると同時に、乙羽信子・杉村春子ふたりの、劇映画としては遺作ともなった作品です。
昨年だったか、ある大金持ちの映画道楽の方に
「もし、君が映画を撮るとしたら、どういったテーマの作品を撮るかね?」
・・・と聞かれました。
その時、わたしの眼は初めて来た銀座の高級クラブのホステスに釘付けになっていたのですが、なんとか、このジジイから金をせびり取って毎日こんな所に来れんもんかと、その場で若者の勢いに溢れたプランをアドリブでかましまくっていました。
大金持ちは"うんうん"とうなずきながらもこう言いました。
「それでは、それを商業的に成功させる自信はあるのかね?」
そんなことは知りません。
しかし、銀座のホステスの魅力が普段控え目なわたしを奮い立たせます。
「も、もちろんです」。
それを聞いた大金持ちはニヤリと笑って言いました。
「明日、一緒に映画でも観に行かんかね?」
次の日。
そこには平日のまっ昼間であるにもかかわらず座席はジジババで満杯でした。
新藤兼人監督の『午後の遺言状』。
大金持ちはしてやったりという顔でせんべいを勧めます。
これが産業というものか・・・
わたしはたいそう納得しました。
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